トム・ヤム・クン!
さて、今日は、現在上映中の映画の紹介です。

タイトルは『トム・ヤム・クン!』
……あ、はい、そこそこ、タイトルだけで微妙そうとか思わない。
ちなみに、タイ映画です。
……あ、こらこら、タイ映画とかあんま聞かないからって、それだけで敬遠しない。

ぶっちゃけ自分もタイ映画なんて数えるほどしか見ていないものの、今作は事情が違います。
何せ、『マッハ!!!!!!!!』の監督と主演のにーちゃんのタッグ作再び、なのですよ。
マッハを見た人なら分かるだろう。期待できないということがあるか? いや、ない。

てわけで、大喜びで見に行ってきたので、感想をば。





先に白状しておくと、『マッハ!!!!!!!!』は映画館まで観に行かなかったのですよねぇ。
というのも、前情報や予告編がどーにもアホっぽい宣伝しかしてなくて、なんかムチャやってるだけでヘッポコな印象しか受けず、スルーしてたのですよ。
スタントなしとか云々も、ジャッキー・チェンが今までやってきたことじゃーんとか思って。

で、公開時は情報も集めずスルーして、後日ビデオか何かで観て、
映画館に行かなかったことを後悔しました。
と同時に、配給会社にファアアアアアアアッッッッッッック!!!
ワイヤーなしスタントなし、云々には嘘偽りは無かった。
だが。
なんだよ、あのイロモノ扱いの宣伝と、あの本物アクションの差は!!!!!
イロモノ扱いせず、もっとあの映画の良さを中心に据えた予告編を作ってくれていれば、まず間違いなく観にいったのに……ちくせう。

もし主演のトニー・ジャーが出る映画が次に公開されるなら、今度こそ映画館まで行こうと誓っていたところ……前作から2年の歳月を経て現れたのが、『トム・ヤム・クン!』なのです。


そんな『トム・ヤム・クン!』ですが、ストーリーを簡単に説明すると……


大事な象が盗まれた!
ふざけんなテメェ!
取り返しに国外まで殴り込みだ!

以下、ベシバシベキメキャコキャ。



まあ、そんな感じ。


直球に勧善懲悪、てーか金儲けが目当ての悪者相手に、超絶格闘マスターの主人公が愚直にも取り返しに向かい、邪魔するヤツは全部しばき倒す。
本気でしばき倒しまくっていく。
主人公がメチャクチャ強い。
その強さってのも、設定的な強さじゃなく、本人が素で強い。
スタントなしで全アクションに挑めるぐらい運動能力が高く、ムエタイ+マーシャルアーツに精通しているようで、技のキレとかがハンパじゃない。
壁を走りあがって宙返りとか、ワイヤーなしでするんですぜ?w
格闘シーンの迫力も、本物の格闘ができる人がやるとこうなるんだっていう、マジで凄まじい迫力にただただ圧倒されるのみ。
てーか、生身の人間であんな動きができるんだなーって感心するよ……。
This is real action!!!
考えるな感じろ。観れば、トニー・ジャーの凄さが一発で身に染みる。
そして彼を観た後にマトリックスを観ると、格闘シーンで切なくなる(笑)
(マトリックスも大好きなんだけどなぁ~)


そんな彼の戦いを主眼においた映画なので、まあぶっちゃけストーリーはオマケみたいなもん。
これでストーリーが優れたものになれば、凄まじい映画ができるだろうなぁ。
登場する人物ってか人種の構図もやったらシンプルで、

タイ人=善人&被害者
中国人=悪人

という、素晴らしくシンプルな作り。
んで、愛する象を救出するべく、悪人をしばき倒すと。

そんなシンプルな話なんだけど、ここで絡んでくるのが、幾つかの社会問題。
希少動物の密輸や窃盗、そして強制売春。
特に希少動物に関しては、主人公の目的が
「今まで家族同然に暮らしてきた象を取り返す」
というもののため、主軸となってきます。
なんせ、主人公の頭には象のことしかないぐらい。
その様子は、セリフの8割ぐらいが
「象はどこだ!」「象を返せ!」
なぐらいだ(笑)
しかし、彼にとっては少年時代から成長して今に至るまでずっと一緒に暮らしてきた象であり、象と助け合いながら生きてきたのだから、本当に家族の一員をさらわれたといえる。
かくして彼はブチキレて、象を探して悪人をしばき倒す。

そしてその悪人というのが、政府などにも圧力をかけるような中国人組織で、白人はその下で駒として使われている感じ。
はい、もろに中国うぜぇって感情が自分には感じられましたヨ……w
ただの通行人がぼやいてた「海賊版を買うなんて最低!」ってセリフも、海賊版生産国たる中国を指してのものだったんじゃないかなぁ。
あのストレートさもまた、痛快さの一要素となっている。
最近は映画館で上映前に「海外版撲滅」を訴えるCMが流れるけど、ストレートに「勝手に盗んで売るな中国と韓国のボケ」とは言えないもんねぇヽ(´ー`)ノ
映画の中の中国人も、一切の同情の余地の無い、観客にも「トコトン嫌ってくれ」みたいな悪人なので、これがぶっ飛ばされる様は見ていてとても気持ちがいい。
たぶん、自分が中国人だったらすっげー不愉快だったろうけどね……w
日本では中韓には気を使わないといけないみたいな風潮があるので、真似できないやり方だよなぁ~と妙な部分で感心してますた。


そして肝心のアックションだけど……これはもう文句なし。
凄まじい、ただただ見惚れるのみ。
3D格闘ゲームのキャラが画面を飛び出してきた感じ?w
殴るわ蹴るわ、折るわ折るわ折るわ……w
今回はムエタイより、関節技がメインだって話だったのだけど……うん、終盤でスイッチオン。
もう、「やりすぎだー! すげー! おもしろすぎるだろー!」って感じで、笑いが漏れてくるw
おそらく、映画の中で折れた骨の数は、映画史上に残るだろう。

アクションシーンはどれもが見所なのだけど、個人的なお気に入りは、カポエラ使いとの戦いかな。
いや、カポエラって聞きはすれど、観たことなんてなかった。
ムエタイもすげぇって思ったけど、カポエラもすげぇ。
本当にあんな動きができるんだなって攻撃を繰り広げて、あの戦いはめちゃ熱かった。
てーか、あのカポエラ使いの登場の仕方がカッコよすぎだwwww
You、格闘ゲームに出ちゃいなYO!

それと、シーンとして印象に残るのは、5分ほどアクションを続けながらノーカットの場面。
ある建物(4階建てぐらいかな?)を、出てくる敵をしばき倒しながら登っていくのだが、ここがもう圧巻。
非戦闘員(笑)も含めれば100人以上が出演するシーンを、休むこと無いアクションをしながら、カメラは主人公を追って一緒に登っていくのだ。
このシーン、ひとりでもミスれば、ぜーんぶ撮り直し。
すげぇ。普通やら無い。ってか、できない。
それも、戦いながら登っていくのだから、簡単じゃないしトニー・ジャーも本気で疲労していく。
並みのアクションシーンの数倍の労力と、下準備と、計算と、そして緊張の中で撮影されたシーンだったのだろう……。
その見応えは、素晴らしかった。
制限があるので迫力に関しては他のシーンに譲るものの、あのワンカットは別の迫力に満ちた類稀なカットだったと思う。
あんなカットを実現してしまった監督と、スタッフと、キャストと、そしてやはりトニー・ジャーには拍手だ。


そんな『トム・ヤム・クン!』、これはもう近年のアクション映画でも最高峰の面白さでした。
マトリックスに代表されるようなスタイリッシュさはないものの、本物の格闘技によるバトルはハンパなく熱い。
見せたいものがしっかりと決まっていて、それをどう見せれば一番良いかをしっかり解って映画を作ってるのが素晴らしいね。
いわば香港のカンフー映画に近いけど、カンフーとはまた一味違ってグッド。
コレだけの傑作が、欧米ではなくタイから出てきたってのがまたステキ。

そんな素晴らしいアクション映画なのに、配給会社の扱いはヒドイとしか言いようが無い。
マッハでも中身を伝えきらないアホっぽい宣伝しかしなかったし、今回は宣伝そのものが少ない。
犬の餌にもならないようなヘボい邦画や韓国映画なんかをプッシュする暇があるなら、もっと本物の面白さを持つ作品を宣伝してほしいのに。
映画なんて、宣伝に力を入れれば、相応の回収はできるだろうに。
某セカチューみたいに。
近年格闘技ブームなんだし、トニー・ジャーの作品は彼の魅力たる『本物アクション』をプッシュして宣伝すれば、軽く化けるタイトルになるだろうに。
少なくとも、パクリの塊の韓国映画なんかの数万倍、プッシュする価値のある作品だ。

確かに美形がカケラも出ない映画だが、それは役に選ばれる基準が『顔がうけるか』ではなくて『格闘シーンができるか』だからだ。
ゆえに、とりあえず美形のにーちゃんに演技させとけみたいな映画では到底真似できない、足元にも及ばない、むしろ穴を掘って地球の裏側に到達してそうなほどに質に開きのある領域の作品が作り上げられるのだ。


こんな、配給会社がアホなせいで日本国内で彼の魅力が埋もれていくのはとても勿体無い。
マスメディアがアホっぽくカスみたいな韓国映画を持ち上げるのがそもそもの間違いだけど。
日本でタイ映画の知名度が低い? ンなもん、無理に輸入しようとした韓国映画も同じだろう。
それに、マッハで知名度は上がったんだから、チャンスだろうに何故チャンスを活かさないんだ。
トニー・ジャーは、ジャッキー・チェンやブルース・リーのような、花形スターになるだけの素質を持った人なのだから。

ここを読んでくれている人で、アクション映画や格闘技が好きな人、是非とも『トム・ヤム・クン!』を観にいって欲しい。
これまた配給会社がアホなせいで、上映される映画館も少ない。
とても惜しい。惜しすぎる。
自分が観にいかなくとも、上記に当てはまる知人友人などに、是非ともオススメしてほしい。
上映を知らない人も多そうだけど、このジャンルが好きな人には、この映画を観れないことは大きな損失だと思う。
もっと多くの人にトニー・ジャーを見て、知って欲しいし、そして彼の魅力を味わって欲しい。
埋もれさせてしまうには、惜しすぎるのだ……。
未見の方は、『マッハ!!!!!!!!』のほうも、是非とも。



……ふぅ、こうもプッシュしたくなる作品も久々かもなぁ。
不遇なのが切ないし許せないし、なぁ。
何はともあれ、FF12の落胆を、豪快にえび反りジャイアントバスターで投げ飛ばしてくれるぐらいに、満足行く面白さでした。

でわ、最後に拾った画像を一枚。
f0103010_19122856.jpg

な、なんだってー!?∑(゚Д゚;≡;゚д゚)
てか何やってんだコナミwwwwwwwwww
でもグッジョブ!(*゚∀゚)b
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by tenrensenka | 2006-04-27 19:14 | 映像。

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テンコとかうぇーいとか言われてる人です。基本的にオタ日記。ブログ内で何か問題があったら、コメントでご連絡ください、すぐ修正しますので。
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