GOSICK
ゴス衣装っていいよね。

ゴスロリもゴスパンも好きなのですよ。まあ、基本的にイラストでですが……。
元々、黒い衣装のキャラが好きなのですよ。
それがそのままゴスにいった、と。

ま、そんな妙な前フリをしつつ、今日は『GOSICK』ってラノベの感想でも(笑)
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『GOSICK』は、富士見ミステリー文庫から出てる小説です。
ま、ラノベの中でミステリーっぽい枠組みの小説、って辺りですか。
読んだのはちょっと前の話なのですが、思い出したので感想を綴っておきます(笑)


物語の舞台は、第一次大戦後の西欧の小国、ソヴュール王国。
聖マルグリッド学園に留学してきた少年・久城一弥は、大図書館の屋上に居座る少女・ヴィクトリカの友人だ。
書物を読み漁るヴィクトリカは、いつも退屈していた。
彼女はどんな謎もたちどころに解いてしまう頭脳の持ち主だったのだ。
一弥は、ひょんなことからヴィクトリカとともに海まで小旅行をすることとなる。
しかし、当初の目的であったヨットクルージングは中止となり、彼らはヨットの中である招待状を見つける。
それは、ヨットの元持ち主であり先日殺された占い師に宛てられた、豪華客船への招待状だった。
二人は好奇心から、その招待状を手に、QueenBerry号に乗り込むが――。



そうして二人が事件に巻き込まれるというお話。
タイトルがあえて『GOTHIC』じゃなくしてあるのは、どういう意図なんだろ?
一般的な『ゴシック小説』とはちょっと違うヨってことなのかな。
さて、以下はゴシック小説もミステリ小説も大して読んでない、ラノベメインの人としての感想。

作者は桜庭一樹、という方なのですが……個人的に、ラノベ界にこの人がいてよかったなぁ~って思います。
というのも、以前に書いたハルヒや、1巻を読んですっごい微妙な気分になったシャナなどで、ラノベ界全体のレベルへの疑念があったのですよ。
最近の人気のあるラノベって、こんなにつまらないの? と。

しばらくラノベを読まなくなってて、久々に読んでみようと人気があるっぽいのをチョイスしたのが『灼眼のシャナ』だったのですが、そこらのネット小説程度の文章で、どっかで見たことのあるキャラが、どっかで聞いたことのある設定で、どっかであったような話を展開する……というシロモノで、僅かでも面白いと思えたのが5ページ未満という散々な結果に終わったのですよ。
終盤はそれなりに盛り上げようとしてたのだけど、キャラも話もペラペラで、文章もペラペラなのでカケラも入り込めなかったのですねぇ……。
この程度で大人気なのかと、しばらく離れていたラノベ界に失望した瞬間でした。

その後、しばらくしてから、桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』が良さそうと情報を仕入れて読んでみて、ほっとしました。
なんてか、自分が読まなくなってから台頭してきた作家さんにも、ちゃんとしたウデの人がいてよかった、と。
『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』は、女性作家らしい感性で書かれていて、少女漫画的な印象のある小説でした。
文章の上手さと、描かれる少女達の心情がとても好印象の作品でした。

そして、そんな桜庭一樹さんのシリーズ作品ということで、『GOSICK』にも手を出してみようと思い至ったわけです。
ちなみに、個人的にカスレッテルを貼った『灼眼のシャナ』は、アニメ化もされて300万部突破だそうです。
自分はクソつまらなかったけど、それだけ売れるなら、人気を得るだけの何かはあるのでしょうね。
2巻以降は面白くなるのかもしれませんが、1巻で読む気が失せたので未だ謎です。


さて、『GOSICK』ですが。
一応はミステリっぽい触れ込みだけど、実質は謎解きより、死の危険のある状況で生き延びるために行動する話って感じ。
実際、ミステリとしての『仕掛け』は弱いと思います。
ミステリ慣れして無いのでトリックを簡単に見破れた、というものでもありませんが……犯人の目星は早い段階でつくし、そも選択肢が少ないのでヤマカンでも高確率で犯人は当たるというか。
小説の構成的なもので軽く騙されて、「ああ、なるほど」と思わされる場面はあったのでマル。
でも、物理的なトリックは正直拍子抜けした感じはあり。「そんなことかい」と。

そんな感じに、ミステリを大して読んでない自分にもミステリとしての出来はあんま良くないんじゃないかなーと思われてしまうくらいなので、本物のミステリ好きには激しくオススメできません(笑)
でも自分は、この『GOSICK』、なかなか好きだったりします。
それは、ミステリとしてではなく、少年少女の冒険譚として読んでいたからです。


鈍感だけど、愚直に真っ直ぐで、誠実で、どこか抜けていて、でもとても真面目な、一弥。
大人びていて、頭脳明晰で、でも世間知らずで、時折歳相応の顔を見せる、ヴィクトリカ。
この二人、現状恋愛感情は無いものの、時には言い合いをしながらも、お互いに信頼し合い、相手を大切に思っているのがよく伝わってグッドなのですよ。

特にそれが最高潮に達するのが、終盤。
「帝国軍人の三男として、僕は○○しなければならない」
というのが口癖だった一弥が、死の危険が迫る中、そんな装飾など無しに「自分がヴィクトリカを助けたいんだ」と告げるシーン。
その言葉に、ヴィクトリカの顔から普段の大人びた表情がはがれ、歳相応の少女としての顔で、その本音を漏らす……。
個人的には、あのシーンのためにこの小説を読んでいたのだと思うぐらい、気に入ってます。
事件の真相明かしなどは、それに比べれば後始末程度のものですな。

そんな感じに、自分にとって『GOSICK』は、ボーイミーツガールの話の中に多少ミステリっぽい要素が入ってる小説って印象でした。
ヴィクトリカに常にイニシアティブを取られているようで、いざという場面では身を挺してでも彼女を守ろうとする一弥が、とても好印象。
そしてヴィクトリカも、超然としていながらも一弥を必要としていて、鈍感なところのある彼をフォローしつつ、やはり一弥を大切に思っている。
しかしお互いに素直にはなれなくて、一弥はヴィクトリカに多少バカにされたりして、デコボココンビなのかがっちり歯車がかみ合っているのか分からない感じの……この二人の関係が、超好み。
特にヴィクトリカが、少女相応の表情を見せるときが、たまらん(笑)

この二人の物語は、それだけで微笑ましく楽しいので、そのうち続刊も買ってこようかと思ってます。
レベル調査みたいに読んだラノベが多かった中、素直に楽しめる作品に出会えて良かったなぁ(笑)
やっぱ、文章の上手さが根底にあるかな、これは。
ああ、でも、QueenBerry号の「洋上に浮かぶ豪華客船@罠もあるよ!」って設定、特に扉を開けたら1秒でボウガンの辺りとか、ミシシッピー殺人事件かよと思ったのはナイショ。プレイしてないけど。


そんな感じに終了っ。
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by tenrensenka | 2006-04-29 23:28 | 本。

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